いきもの
Q. 「気象衛星(きしょうえいせい)ひまわり」ってどういうやくわりをしているものなの? (小4・女)
A.

まず、人工衛星(じんこうえいせい)とはロケットで打ち上げられる宇宙にういた「きかい」のことです。その「人工衛星」のなかでお天気のことを調べるものを「気象衛星(きしょうえいせい)」とよんでいます。この気象衛星はロケットで地球から3万6千キロメートルの遠いところに打ち上げられて、地球をずっとながめています。そして雲がどのように動いているのかをずっと写真でうつしていますね。
気象衛星のすぐれている所は、1時間ごとに雲の流れが分かる点ですが、そうすることで風の流れも分かります。ただ、この気象衛星は、じっさいのところ雲をうつしているのでなく、温度をうつしているのです。これは、温度の低いところが白くうつるためです。そうして「そこが雲だ」とわかるしかけになっているのです。また、海のところも温度をみることができます。だから、海の温度が高くなってきたら「ここは台風ができやすいなぁ」とか分かるわけです。
この気象衛星がなければ、お天気のよそうも出来ないと言われています。しかし、今打ちあがっている「気象衛星ひまわり5号」は、もう古くなってこわれそうになっています。来年の春には使えなくなりそうなんです。そこで、今はアメリカの「ゴーズ」という気象衛星をアメリカから日本のほうに持ってきているさいちゅうなのです。だから来年の春からは「気象衛星ひまわりからではなく、気象衛星ゴーズから天気をみてみましょう」というふうに言うことになるかもしれません。


お天気キャスター:森田 正光 先生

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