いきもの
Q. 天然ガスはどうして冷やすと液体になって温めるとガスになるんですか? (小4・女の子)
A.

これは、原子(げんし)と温度のかんけいに大きな理由があります。
まず、原子(げんし)とはあなたの体やテーブル、おはしや宇宙もこの世にあるものはすべてのもののもとになるものです。僕らはすべて原子(げんし)という小さなつぶでできているんです。これは目には見えないほど小さくて、大きさで言うと1センチメートルの一万分の一万分の1です。ちょうど1億個ならべたときに1センチメートルになるくらいの小さなつぶなんです。この原子(げんし)は3つのすがたに「へんしん」します。ひとつは鉄とか氷みたいなカチカチにかたい固体(こたい)、水みたいなトロトロの液体(えきたい)、そして空気みたいなにふわふわで形がなく、ものすごくうすい気体(きたい)です。原子(げんし)は温度のちがいによってへんしんするのです。

温度が高い時はものは気体(きたい)になっていてすごいスピードでとんでいます。たとえば、あなたのまわりにある「空気」はだいたい時速(じそく)2000キロメートルぐらいです。新幹線(しんかんせん)の10ばいぐらいのスピードなんです。この空気の原子(げんし)はみんなの体にもボコボコぶつかっているんです。ところが、この原子(げんし)の温度が低くなるとスピードが落ちてきます。そうすると、もともとくっつきあう力をもっている「原子(げんし)」や原子の集まりである「分子(ぶんし)」はだんだんくっついてしまうんです。
気体(きたい)のときはすごいスピードでとんでいて、くっつかなかった原子(げんし)も温度が下がるととびまわるスピードがおそくなって、おたがいくっつき液体になります。それをさらに動かないように温度を低くするとさいごはかたまってしまうんです。これが固体(こたい)なんです。


空想科学研究所・理科の先生:柳田理科雄 先生

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