いきもの
Q. なんでお天気雨がふるのですか? (小4・男の子)
A.

空が晴れているのに雨がふるって本当にふしぎだよね。だから昔の人も「キツネのよめいりだ!」と言って「じぶんたちはきつねにだまされている」と思っていた時もあるんです。でも今では、その「りゆう」はわかっています。
雨はだいたい高さ3000メートルぐらいのところからふってきます。そして雨が落ちてくるはやさはだいたい1秒の間に5メートル。そうすると雨は、1分間に300メートル落ちてくることになります。さっき言ったように雨は3000メートルぐらいから落ちてくるので、空からおよそ10分間かかってじめんにおちてくるということになるんです。
だからぼくらが雨にうたれると、その雨はじっさいは10分前にふった雨ということになるんです。お天気雨は、その10分間のあいだに雨をふらせたくもがどこかにいってしまったり、きえてしまったりしたことを言うのです。いっぽう、雪はもっとおそく、1秒間に1メートル落ちてくるので、およそ1時間前ぐらいにふっているものだったりするんですよ。ちなみに「お天気雨」じゃなくて「お天気雪」のときは、それを風花(かざはな)といいます。


お天気キャスター:森田 正光 先生

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