いきもの
Q. 金ぞくにはぎんいろのものも多いのに、どうして金ぞくっていうんですか? (小3・女)
A.

こたえからいうと、もともと「金」ということばは、「おうごん」をあらわしていたわけではなかったんです。

1しゅうかんは、「月火水木金土日」だよね。そのなかで「月」と「日」は、お月さまとおひさまをあらわす字です。そのほかの「火水木金土」はというと、朱子学(しゅしがく)というがくもんにある五行(ごぎょう)という考えかたに、「せかいは火・水・木・金・土のくみあわせできている」というものがあるからなのです。

「金」はそのなかで、もともと「光るもの」といういみでした。光るものの多くは、土の中からほりだされます。そのなかで金ぞくというのは、そればかりあつめると鉄(てつ)になったり、銅(どう)になったりしますよね。ですから、もともと土のなかにあるかたいものを「金」、または「金ぞく」とよんでいたのです。だから、金いろをしていなくてもすべて「金ぞく」だったんですね。

それが、時代がすすむにつれ、金ぞくの中でいちばんたいせつなもの、つまり黄金(おうごん)を「金」とよぶようになったのです。


気象予報士:大野 治夫 先生

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