いきもの
Q. 花火はどうして上までいくのですか? (5さい・おんな)
A.

花火を上げるには3つのものが必要です。

まずは筒(つつ)、花火の玉、そして花火をあげるための「上げ薬(あげやく)」という火薬です。筒(つつ)に上げ薬を入れて、その上に花火の玉を入れます。そして上げ薬に火を入れると、花火の玉はうちあげられます。

花火にはいろいろな大きさがあります。たとえば、よく「尺玉(しゃくだま)」と呼ばれる10号玉というしゅるいの花火は、だいたい330メートルの高さまで上がっていきます。そして開いた花火の大きさは直径(ちょっけい)300メートル。大きいでしょ。

ちなみに玉そのものの大きさは直径30センチ、大き目のスイカぐらいです。こんど花火大会を見にいったら、打ち上がってからどれぐらいで花火が開いたか数えてみてください。開くまでが長ければ長いほど大きな玉ということになるんです。打ちあがってから4,5秒ぐらいで花火がひらいたら、「尺玉」です。大きな花火ですから、きたいして見てくださいね。これだけの大きさの花火を上げられるばしょはなかなかないんですよ。

ちなみに、上げ薬は木炭・硝石(しょうせき)・硫黄(いおう)などものすごいバクハツをするものを使っています。


15代目宗家鍵屋:天野 安喜子 先生

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