雲にはいろんな形がありますよね。色も、白かったり黒かったりするでしょう。この雲が何でできているか知ってますか?あのね、実はとても小さな水のつぶでできているんです。高いところにある雲は、その「水」が冷えて「氷」になっていることもあります。この水のつぶですが、とにかく小さくて、ふわふわ空気に浮いていて地上まで落ちてこないんです。それが雲なのね。
ところが空気中の水が増えてくると、水のつぶが大きくなっていって、そのうち浮いていられないような重さになり、地上に落ちてくるんですね。それが雨なんです。だからね、落ちてくる間に蒸発(じょうはつ)してしまって地上まで落ちてこないものもあります。
ほかにも、最初は水のつぶでなく、氷や雪になって地上に落ちてきて、地上までの間にそれがとけて水になって地上では雨になるというのもあります。ということは、水のつぶの大きいものをたくさん含んでいる雲が雨をふらせる雲で、雨をふらさない雲は含んでいる水のつぶがとっても細かかったり、氷のつぶになっていたりして、空中に浮いたままになっている、ということなんですね。
日本航空 運航本部・藤堂 憲幸 先生
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