いきもの
Q. 天気は何で天気というのですか? (小4・おとこ)
A.

天気のほかにも「元気」とか、「病気」というような「気(き)」のつく言葉ってあるよね。これらの「気」はみんな同じ意味なんです。これがどうしてかというと、朱子学(しゅしがく)という学問の中の理気二元論(りきにげんろん)というものにでてくるんだけど、昔、目に見えないものは「気(き)」というものでできていると考えられていました。

お天気も、雨になるのか、晴れるのか、どうしてかというのは見えないし、よくわからなかったから、空も気というもので出来ていると考えられて、「天気」と名づけられました。天気の「天」というのは空って言う意味です。

では、「気」は何なのかというと、「もやもやしたよく分からないもの」ということなんです。「気」には「良い気」と「悪い気」があります。良い気のことを「陽気(ようき)」、悪い気のことを「陰気(いんき)」といいます。

だからいいお天気は空のよい気のことだから、「いい陽気」っていうでしょ。逆に「悪い気」だったら台風や嵐になるって考えられていたんです。こうして考えてみると、天気というのはお空の様子ということになりますよね。そして天の様子を良いか悪いか見るのが、「天気を見る」ということなんです。


気象予報士・大野 治夫 先生

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