いきもの
Q. ロケットってどうやってできたの? (小1・おんな)
A.

一番最初に出来たロケットはね、1000年ぐらい昔のものなんだ。それがどこの国で作られたかというと「中国」なんです。その時のロケットというのは、残念ながら戦争のためにつくられていて、弓矢の矢の部分に火薬をつめて、敵に向かって飛ばしたりしたんだ。

でもそれはあんまり敵に当たらなかったみたいだし、それよりも敵の乗っている動物をおどかしたりしたんらしいよ。それが、今から100年ぐらい昔になると「ロケットを使えば宇宙にいけるんじゃないか」と思う人が出てきました。

それから「本当に宇宙にいけるんだったら、もっといいロケットを作ろう」とみんな色々と工夫し始めたんですね。そして今から70年くらい前、今のような複雑なものを作り始めたんです。それから40年ぐらいしか経たないうちに、なんと月まで行ってしまいました。

20世紀の間にロケット技術は複雑になり格段に進歩しました。これからも火星に着陸しようという計画もあるし、その他の星も今は着陸できそうなところがなかなか見つからないけれど、いつか太陽系の外に出ることも出来るかもしれないね。


宇宙科学研究所教授・的川 泰宣 先生

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