いきもの
Q. 外国にも台風はあるんですか? (小4・おんな)
A.

台風は、熱帯低気圧という部類に入るんだけど,この熱帯低気圧というのは世界中で起きてますよ。 「台風」と名前がついているのは太平洋の西のほうでできる熱帯低気圧のことなのね。だからフィリピンや台湾、そして日本も含まれるんだけど、この近くでできるものだけが「台風」と呼ばれています。

ただ、世界中で熱帯低気圧ができる割合の33%、つまり世界全体でできる熱帯低気圧の3分の1は日本のすぐ南の海上で出来ているの。ほかに、インド洋でできるものは「サイクロン」とか呼ばれていますね。大西洋の西のほうでできる熱帯低気圧は「ハリケーン」と呼ばれアメリカに行くし、太平洋の東のほうでできるものも「ハリケーン」と呼ばれています。

でもみんな中身は同じなんですよ。「台風」も英語では「タイフーン」と呼ばれているんですね。もともとこのタイフーンというのは、ギリシャ神話の悪い神さまで”ティフォン”という神様がいたんですけども、それが病気をもたらしたりして、それがチフスになったりするんですけど、その言葉が変わってきて台風になったという説もあるんですね。ただ、色々な説があるのではっきりとはわかっていないんですけどね。


気象予報士・大野 治夫 先生

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