いきもの
Q. どうして金属はさびるの? (小5・おんな)
A.

地球上には酸素があるでしょ。この酸素が金属と化合するとさびになるんだよ。つまり、酸素がないとさびないわけね。フライパンなどを使ったとき、油をぬってからしまうのを見たことがないかな。あれは、油をぬることによって金属と空気が直接ふれないようにしてるんだ。空気に触れるとだんだんさびちゃうからね。

じゃあ、どうして金属が酸素に触れるとさびるのかと言うと、酸素って物を燃やす働きがあるでしょ。その酸素と触れあうということは、金属も少しずつ燃えているということになるんです。炎を出して燃えるのではなくて、「腐蝕(ふしょく)」と言うんだけどね、燃えカスみたいなものがさびとして出てくる、と考えて下さい。

さびを出さないために、あらかじめさびを付けておく、なんてこともあるんだよ。学校にある鉄棒は黒い色をしているでしょ。あれは、赤いさびが出ないように、あらかじめ黒いさびをつけているの。黒さびが鉄棒の中を守って、さびさせないようにしているんです。

でも普通のものは、紙で包んだり、油をぬったりして、空気と直接ふれあわないようにしておくことが大切だと思うよ。銅とか鉄とかの種類によってさびの色も違うから、自由研究で調べてごらん。アルミニウムなんかは白くさびるし、十円玉なんかは銅でできているから青くさびたりします。どのくらいの時間でどの程度さびるかを調べてみてもおもしろいと思うよ。


青山学院初等部 部長・樋口 善一 先生

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