いきもの
Q. ソーラー電卓はどうして電灯の光でも使えるの? (小5・おんな)
A.

太陽の光と電灯の光は、やはり太陽の光の方がずっと強いんです。でも、ソーラー電卓は電灯の光でも動くよね。それがどうしてかと言うと、電灯ぐらいの少ない光でも動くように工夫して作ってあるからなんだよ。

例えば、ソーラーパネルでモーターを動かしたりするには、強い光が必要なんだ。だからやっぱり太陽の光ぐらいの強さがないとだめなの。でも、電卓は数字を計算したり画面にうつしたりするだけだから、あまり電気がいらないんだ。だから太陽の光じゃなくても動くんだよ。

ちょっと光が弱くなったぐらいで電卓が使えなくなったら困っちゃうでしょ?そして、そもそもなんで光がエネルギーになるかというと、地球上のエネルギーはすべて太陽の光からできてるんです。

たとえば、植物が太陽の光を受けて育ち、長い時間をかけて炭になったりするでしょう。それを人が燃やして、発電機を回して電気をおこす。こうやってエネルギーのもとをたどっていくと太陽の光に行き着くわけです。その使い方の違いでいろんなものが生まれてくるの。だから、ソーラーパネルは、その太陽の光をエネルギーとして使う手段のひとつなんだ。


気象予報士・大野 治夫 先生

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