いきもの
Q. 「三寒四温」という言葉がありますが、日本の気候とはどういう関係があるのですか? (中2・おんな)
A.

実はこの言葉が中国の言葉って知ってた?

こども:知りません

この言葉は中国の北東部の言葉で、北京の北の方の言葉なんです。三寒四温の意味はね、3日間寒いと4日間暖かい日があるということなんです。この言葉を見ると「寒い」とあるよね。その字を見てもらえば分かるように、実はこれは冬の言葉なんです。世の中の人は、春の言葉だと思っている人が多いけど、本当の意味は、「いくら冬と言っても3日間寒かったら4日間ぐらいは暖かい日がある」ということなんです。中国の北東部には大陸性の高気圧がいつも寒い空気を送り続けています。でも、そんな大陸性高気圧でも、いつも冷たいわけでなく、たまには暖かい日もあるんです。それがたまたま中国に行っていた日本人が春に日本に帰ってきたとき、中国の冬に似た気候だったから「三寒四温」と使い始めて、それで日本でも定着したんです。分かってもらえたかな?


お天気キャスター・森田 正光 先生

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