いきもの
Q. カミナリが落ちたときに虹(にじ)が出たんですが、どうしてですか? (6さい・男)
A.

そのときって、カミナリが落ちるのと一緒に雨も降ってたんじゃないかな?そしてその後、急に晴れてきたと思うんだよね。

どうしてこういうことがわかるかというと、虹っていうのはね、雨が降って、その雨がやんで急に晴れると出てくるんです。実はカミナリを落とす曇はあまり大きくないんです。だから、せまい範囲でしか雨が降ったりカミナリが落ちたりしないし、降った雨もすぐやんでしまうという性質を持っています。それに雲が小さいから、雲があるところとないところ、つまり雨が降っているところと晴れているところがとなり同士になっているときが多くて、そういうときは雨がすぐ晴れになっちゃうわけでしょ。だから虹が見えやすいんだよね。

だからキミが言った「カミナリの雨が上がるときに虹が見えやすい」というのは本当なんです。それに、ちょっと難しいことなんだけど、寒冷前線(かんれいぜんせん)というのがあるの。この寒冷前線のせいで雨が降るときも、すぐに晴れてくるの。そういうときも虹が出やすいんですよ。

つまり、虹は夏のカミナリの雨の後や、春や秋の冷たい風が入ってくる前に降る雨の後、「いきなり雨からに晴れに変わるとき」に見えやすいんですよ。


気象予報士・大野 治夫 先生

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