いきもの
Q. 今年の夏は、どうして日本の近くで熱帯低気圧がたくさん発生したんですか? (小5・おとこ)
A.

いつそれに気が付いたの?ニュースで言ってた?

こども:はい

キミはどこに住んでいるのかな?

こども:埼玉県です

だったら、東京の大手町にある気象庁から、そう遠くないね。気象庁に行って、今まで台風がどこで発生したかというのを調べてみるといいよ。そして、発生した所に地図の上でポイントを打つの。そうすると、確かに今年は熱帯低気圧が日本のすぐ南で多く発生しているんです。

なぜかって言うと、台風や熱帯低気圧は、もともとは熱帯の海、暖かい所でできるのね。だから熱帯低気圧って言うんだけれど、その暖かい海がどこにあるかによって、発生するところが違うんですよ。で、今年の海の温度がどうなってるのかというと、日本のすぐ南の海が温度が高いの。だから、そこでいくつも発生するのね。

でも、高いとは言っても、赤道付近ほどではないので、あまり発達せずに熱帯低気圧のまま日本に近づいてくるわけ。それが大雨を降らせたりしているの。だから、今年の熱帯低気圧がどうして日本の近くで発生しているのかというのは、日本の近くの海の温度が高いからなんですね。

じゃあ、なんでいつもの年よりも海の温度が高いのかと言うと、ちょっと難しい話になっちゃうんだけど、海水ってあっちに行ったりこっちに行ったり世界中を回ってるんですよね。そうやって、年によってどこの海の温度が高くなるのかが分かれるんです。で、今年はたまたま日本のすぐそばの海の温度が高くて、熱帯低気圧の発生する場所になっているんです。

毎年毎年、でき方が違うから、そういうのも夏休みの自由研究にするといいかも知れませんね。


お天気キャスター・森田 正光 先生

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