いきもの
Q. 天気予報図にでてくる「ひまわり」は、どうしてこの名前がついたんですか? (小6・おんな)
A. あのね、これは正式に言うと、「静止気象衛星」という気象衛星の雲画像のことなんですね。
この衛星は、地球から3万6千キロのところにあって、そこから写真をとって送ってきているんです。
「ひまわり」というのは、その静止気象衛星のニックネームなの。
でも、「ひまわり」のほかにも日本はいろいろな人工衛星を上げていて、それぞれに「ゆり」や「もも」、「さくら」など、いろいろな花の名前がついてるんですよ。
これはもともと、日本の打ち上げた人工衛星には花の名前をつけよう、ということになってるんですね。
で、今から22年前、1977年に気象衛星を上げた時に、気象衛星だったらどういう名前がいいかなということを考えて、太陽の周りをぐるぐるまわりながら見てるんだから「ひまわり」にしよう、と宇宙開発事業団というところが決めたんです。
それで今や、その5号がまわってるんですけど、それを「ひまわり5号」とか「ひまわり」と呼んでいるというわけなの。
アメリカなどでは台風にも、よく人の名前が付いていたりするんですけど、これはもともと、アメリカ軍が第二次世界大戦中にグアム島へ来たときに、寂しくて台風に自分の子供や恋人の名前を付けてたみたいなんですね。
「あの台風はうちのじゃじゃ馬のジェーンみたいだよ」というふうにね。
そして今度は2000年から、日本を含めたアジアの国々でもそれぞれ台風に名前を付けることになったんですよ。
実は、日本ではもう決まっていて、いろんな「星座」の名前が順番に付くことになってます。
楽しみだよね。

お天気キャスター・森田 正光 先生

[戻る]