いきもの
Q. 空には雲が浮かんでいる時と浮かんでいない時がありますが、それはどうしてですか? (小5・おんな)
A.

今、おうちのほうのお天気はどうですか?

こども:ちょっと曇ってる…

そっか、予報では、あなたのおうちの方は晴れなんだけどなぁ(笑)。
ところで、あなたはいつもお風呂に入るでしょう?
入ってる時って、湯気がお風呂の中をずーっとただよっていたりしますよね。
で、湯気がそのまま消えていく時と、お風呂の中が湯気でいっぱいになる時とがあるでしょう?
お風呂の中が、わりと乾いているときには、湯気も早く消えちゃったりするんだよ。

実は天気って、あれと同じなんです。
雲は、お風呂の湯気がいっぱいになってモウモウとした時だと思えばいいんだよ。
あのね、空気の中には、もともと水が含まれているんだ。
だから例えばあなたが息を吸ったり吐いたりすると、息からも水が出てるわけなの。
で、普通はその水は見えないんだけど、空気が冷た〜く冷やされると、目に見えるようになるのね。
だから、地面の中の空気に含まれている水分が上に上がっていって、それが冷やされると雲になっていくわけ。
だから、空に雲がある時というのは、そうやって空気が冷やされる状態になっている時なのね。
じゃあそれは一体どういう時なのかというと、それは低気圧がやってくる時だとか、寒冷前線っていうのが来る時だというのが、今までの長い間にわかってきたんです。

だから、僕たち予報をする人は低気圧が来るとき、「天気が悪くなります、雲が出ます」って言ったりするんだよ。
ということで、雲が出てる時というのは、もともと空気の中にある水分が、空高いところで冷やされてる時なんだと考えてください。


お天気キャスター・森田 正光 先生

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