いきもの
Q. 天気図ではどうして高気圧が青で、低気圧が赤なのですか? (小4・おとこ)
A.

キミは天気図をなにで見てますか?

こども:テレビのニュースの天気予報です

そっか。天気図をきちんと見てくれて嬉しいな。
テレビの天気図では、高気圧の所は青に、低気圧の所は赤になっています。
でもこれはね、気象庁で決めていることではないんだよ。
誰が決めているのかというと、その天気図を皆さんに見せている、新聞社とか放送局が決めているの。
だから別に決まりはないんです。
気象庁から出されるのは、白黒の天気図、つまり、紙に線で書いただけなんだよ。
じゃあ、どうして赤と青なんだろうって言うと、高気圧っていうのはね、お天気がよくなるんです。
正確には、高気圧の中心の右側のところだけどね。そこがお天気がよくなるの。
そして低気圧はお天気が悪くなるんです。
天気がいい時は、お日さまのほかに何が見える?
空が見えるよね。空の色は何色かなあ?

こども:青色

そうだね。だから高気圧を青にしているんだと思います。
低気圧はその反対の色として、赤を使っているんだと思いますよ。
それとね、低気圧って雨が降ったり風が吹いたりして、いろいろな災害が起きる場合があるでしょう。
だから「ちょっと気を付けて下さいね」っていう気持ちも含めてると思います。
高気圧と低気圧は、どのテレビ局もみんな同じ色だけど、実は、前線の色になると、ちょっと違ってるところもあるんですよ。
前線も、寒冷(かんれい)前線・温暖(おんだん)前線・停滞(ていたい)前線・閉塞(へいそく)前線って4つあるんだけど、テレビ局によって色が少しずつ違っているから、今度それもよーく見てみて下さい。


気象予報士・大野 治夫 先生

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