いきもの
Q. 天気予報で降水確率が50%と出ていますが、どのくらいの量の雨が降るんですか?そして、それはどうやって決めるんですか? (小6・おとこ)
A.

君の住んでいるところは今、雨は降ってる?

こども:降ってない。

そうか。あのね、降水確率50%の「確率」って言うのは、これは量のことを言うのではなくて、降る確率のことだから、1ミリ以上なら、たとえちょっとでも降るかもしれない、っていうときにその可能性のことを言うんです。
だから、確率が100%だから大量の雨が降る、って言うことじゃないんだよ。わかるかな?

でね、たとえば天気予報で「明日の降水確率は50%です」という予報が出たら、2回に1回は降るということなんですね。
分かりやすく考えると、50%ということは、そこに住んでる人の2人に1人は雨に当たるってこと(笑い)。
ちょっと変だけど、原理としてはそういうことで間違いではないんだよね。

こういうやり方を使うようになったのは17年前なんだけど、かなり分かりにくくて僕にも難しいんですよ。
まあ、世の中だいたい分かればいいわけで、「30%なら傘を持って行こうかな」とか「50%だったら降られる確率が高いな」とか、そんなふうに利用すればいいんですね。

30%って言ったら、3割バッターがヒットを打つ確率と同じだから、けっこう高い確率だよね。
それから、どうやってその確率を決めるかっていうことだけど、過去のいろいろな例を見て、それをコンピュータに入れて統計をとるの。
それが今日と同じ様な天気図になったら、「昔はこれぐらい降ったよ」っていうことから決めているんです。


お天気キャスター・森田 正光 先生

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