いきもの
Q. ドラえもんのポケットの「四次元(よじげん)」ってどういう事ですか? (小6・おとこ)
A.

橋本:普通、今いる世界は三次元(さんじげん)って言うんですが、知ってます?

こども:はい。

橋本:平らな所は二次元(にじげん)ね。
何が違うかって言うと、紙の上だと、「たて」と「横」の2つの方向しかないでしょう。
三次元だと、もう1つ方向があるの。
「高さ」「奥行き」「幅」っていう風に。
「高さ」「たて」「横」の方がいいかな。

四次元はさらにもう1つ方向があってね、高さ、幅、奥行き、それともう1つ何かっていうのが四次元なんです。
そのもう1つが何なのかというのは、実はまだはっきりとは決まってなくて、物理学の世界では「時間」だっていう考え方もあるんですけどね。ちょっと難しいかな。

大山:私も、今いる三次元の世界にプラス時間を入れると四次元になるって聞いた事があるんですが、じゃあ、どういうのがプラスになるのって聞いたら、「メビウスの輪」を教わったんですよ。
メビウスの輪って知ってるかな?

こども:知りません。

大山:あのね、細長いテープを使って、1つひねってノリで付けて輪を作るのね。その輪に鉛筆でずーっと線を書いていくと、全部1本につながるの。普通につなぐだけだったら、二次元の表と裏しかないから、絶対につながらないのに、一つ「ひねり」という「時間」を加えた事によって1本の線になるの。
これを一種の四次元の世界の理屈だっていう風に言う人もいるのよ。

橋本:まぁ、ちょっと難しい話ですよね。
今、ちょうど私の研究室でバーチャルリアリティ(仮想現実)を使って四次元を見る実験をやってますからそのうち見せてあげられるとわかりやすくていいんですけどね。


ロボット博士・橋本 周司 先生
女優・大山のぶ代 先生

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