いきもの
Q. 骨を折って、赤外線で治療している時にふと思ったんだけど、太陽電池っていうのは赤外線でも動くんですか? (小4・おとこ)
A.

お姉さん:治療してる時にもこんなふうに考えるなんて、えらいね〜!もう治ったの?

こども:1ヶ月と2週間かかったけど、昨日で全部終わりました。

あの「太陽電池」っていうのはね、太陽の光のエネルギーを電気に変えよう、ということで人間が工夫して作っているのね。
で、太陽の光っていうのは、いろいろな色の光で出来ているんだけど、その、たくさんある色の中でもいちばん光の量が多いのは、真黄色よりもちょっと明るめの黄色なんです。
その色がある場所はどこかっていうと、太陽の光の中のちょうど真ん中あたりにあるんだよ。

それに対して紫外線っていうのは、太陽の光の中でいちばん外側・・・つまり、僕たちにいちばん近いところにあるんだけど、その紫外線の方にいくにつれて、光の量は少なくなっていくんです。
逆に、いちばん内側にあるのが赤外線なんだけど、その赤外線の方に行くにつれても、やっぱり光の量は少なくなっていくの。
真ん中の黄色いところからどっち側にいっても、光の量は真ん中よりは少なくなっちゃうんだよね。

で、太陽電池っていうのは、できるだけ太陽の光の量が多いところを使って、うまく発電するようにできているんだ。
だから太陽電池が使う光には、光の量が少ない赤外線や紫外線はあまり入っていません。さらに紫外線と赤外線のふたつを比べると、光のエネルギーは、赤外線よりも紫外線の方が強いのね。

だから、どちらかというと赤外線の方が、発電するのは苦手かな。

でも、もちろん太陽電池で使う光の中に、少しは赤外線も入ってますから、赤外線でも少しは発電できると思いますよ。
そうは言ってもやはり太陽の光がいちばん多いところをうまく使えるように太陽電池は出来てますから、赤外線だけだと、ちょっと大変だろうなぁと思います。


気象予報士・大野 治夫 先生

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