いきもの
Q. 氷は、どうして表面から凍るの? (小5・おとこ)
A.

僕も小学校の頃、冬休みなんかに、水たまりの水が凍るでしょ。それを朝、パリンって割るのがとっても好きだったんだ。持ち上げてみたりとかね。(笑)

さて、氷っていうのは水が凍ったものでしょ?
水は液体・・・5年生だから液体ってわかるよね。それと、水が凍った固まりは固体、そしてもうひとつ、気体っていうのもあるよね。
物はその3つに形をとることがあります。
で、水の場合は液体から固体になる、つまり、氷になる温度っていうのが0度、0度になると水は氷になるんです。
で、その時に、水たまりの下の地面の部分と空気に触れている水の表面と、どっちが寒くなると思う?
空気のほうだよね。そうすると、表面のほうから凍り始めてしまう・・・わかるよね。

冷蔵庫もそうだよ。水道の水を製氷器に入れて冷凍庫に入れるでしょ。
水道の水はまだ10度ぐらい・・あったかいよね。それを冷蔵庫に入れると、中は0度以下、マイナス18度ぐらいになってるから、表面のほうから凍り始めます。
この時おもしろいことに、表面から凍っていくと、中の空気が取り残されて、ほら、冷蔵庫で作った氷って中が白くなってるでしょ。 あれは空気が残ってるんだよね。それも、表面から凍っていくってことなんだよ。

そんなふうにして、冷たい物からあたたかい物に、あたたかい物から冷たい物に温度が変わっていくときは、その接点っていうのかな、触れ合っている部分からだんだん熱が伝わっていくので、水も表面から凍っていくということです。
冬休みの間にいろいろと研究してみるのもおもしろいよ。


五島プラネタリウム・国司 真 先生

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