いきもの
Q. 地層はどのようにつくられているんですか。 (小6・おんな)
A.

地層の「地」は大地の地、地球の地ですよね。つまり、土の世界なんです。で、「層」は「重なったもの」ということなの。だから地層っていうのは、簡単に言うと「重なった状態になっている岩や土のこと」なのね。地球は出来てから46億年くらい経っているんだけれども、その時代時代に岩や土が重なって出来たものの連続を地層っていうわけ。だから、地球の内部に近い地層を見ていくと古い時代が分かるの。発見された植物や動物の化石を調べると、これは何年頃の地層であるとか、何年頃はどういう土だったのか、どういう岩だったのかがわかってくるわけ。時々は、時代時代で重なっていくだけじゃなくて、突然入り込んじゃう地層もあるの。これはどうしてかというと、火山から流れ出してくる溶岩、これは地球の中から表に出てくるよね。火山が爆発すると、深いところにあった古い時代の溶岩が火山の勢いで噴き出して、新しい時代の層の上に積もるわけ。そういったものが地球の表面でだんだん重なっていくと地層をつくられていくの。だから地層を調べるっていうのは、地球の歴史を調べるという事につながるんですよ。

今井先生:山登りをしていると、地層が氷河や川で削り取られて、これを断層(だんそう)って言うんだけど、古い地層が表れているところがたくさんあります。だから山、特に岩山に行って岩肌を見ると、下の方からちょっと黄色みがあったり、赤っぽかったりしている地層が横縞になってるのを見ることが出来るの。こういうのを見るのって生きた勉強になるよ。

あと、日本と海外では歴史が違うでしょう?だから地層の様子も違うんだよ。特に大陸と島では違いが大きいです。日本は島ですよね。元々はアジア大陸につながっていたみたいだけどね。だから、重なって層を作る主な岩の種類とか、火山から流れてきた岩石の種類等が、地層によって違うから、そうやって世界を見ていくと違いがあって面白いかも知れませんね。


科学ジャーナリスト・中村 浩美 先生

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