いきもの
Q. 化石は溶岩(ようがん)で溶かされるはずなのに、なんで発見されるんですか? (小3・男)
A.

なるほど。
確かに溶岩はものすごく熱いよね。だから骨ぐらい溶かしちゃうかもしれないよね。

でもね、溶岩は地面のうんと深いところにあるんだ。それが時々火山になって出てくるの。
だから日本でも世界でも、溶岩はほんのわずかな場所にしかないんだよ。
だから溶岩のある場所で化石ができるということはまずないんだ。

でね、化石がどういうふうに出来てるか知ってる?

あのね、もちろん人間も含む大昔の動物たちが死んじゃった後、川で流されたりして土に埋まっちゃうんだよね。
その上には石や土などがたくさんつもるから、上からぎゅっ押されちゃって、固まっちゃうんだよね。周りにある石などの成分が骨の中に染みこんで、だんだん固くなるの。
そうすると動物や人間の骨は石のように固くなっちゃうんだよね。
そうしてできた化石っていうのは、本当に固くて、普通の石をぶつけても負けないぐらい固くなるんです。

たとえば何億年も前の三葉虫(さんようちゅう)の化石なんて本当に石みたいなんですよ。
そうしてできた化石は、その後何かの原因で土の上に出てくるんです。
長い時間が経つ間に、水などの力で川底が深くなったり、地層がずれたりして化石がある古い地層が出てきちゃうんだよね。
だから河原をちょっと掘るだけで化石が見つかることもあるんですよ。


国立科学博物館・馬場 悠男 先生

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