いきもの
Q. ロボットが人間ぐらいの動きになるにはあと何年くらいかかるんですか? (小6・男)
A. ロボットは今歩くまでになっていますが、まだ問題もあります。
まず転んでしまったときに壊れてしまったり、壊れなくても転んだまま立ち上がれなくなったりしてしまうんですね。
「腕」ロボットに関しては、かなりいいロボットが出てきています。
人がさわればちゃんとさわった方に動くものもあるし、手術に使う腕ロボットは人間より細かい動きができるようになっていますし、部分的にはかなり進歩してきているんですね。
でも、全体的に組み上げて人間の体と同じようにするには、まだ時間がかかると思います。
私としては、10年から20年ぐらいではないかな、と思っていますが、最近はロボット研究者も増えていますからもっと早いかもしれません。
現状ではもちろんいくつか問題もあって、例えば今のロボットはほとんどモーターで動いているんですが、モーターってぐるぐる回る動きなんですね。
しかし、人間の筋肉はぐるぐる回らないで、伸びたり縮んだりするだけです。
ですから、モーターに代わる新しいものが開発されれば、今までの腕や足と違ったなめらかな動きもできるようになります。
あと、今は人間のような動きをロボットにさせようと思うと、人間がその動きを教えなくてはいけません。
でも人間同士だったら、わざわざ教えなくても見ているだけで勉強できちゃうよね。
そういう勉強ができるような頭脳を持たせなくてはいけませんね。
でも、道具はだんだん出来てきていると思うので、キミが大きくなって、勉強していろいろ研究してくれるとうれしいな。

ロボット博士・橋本 周司 先生

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