いきもの
Q. どうして海は満ち潮になったり引き潮になったりするんですか? (小5・おとこ)
A. 地球に引力があるっていうことは知ってるよね?

同じように月にも引力があって、地球と月でひっぱりっこをしてるんですね。それで、海の水も地球と月の引っ張り合いに合わせて、ある方向に行ったりまた戻ったりします。それが満ち潮と引き潮なんだけど、わかったかな。

おねえさん:満ち潮と引き潮だと、どっちが泳いでいて危ないんですか?

海で泳ぐときは、気象状況や風などにもよるので、満ち潮と引き潮でどちらが危ないかということははっきり言えません。ただ、潮が満ちて、また引きますよね。そういうとき、波が高いと当然、波の力も大きくなりますから、海底に頭を打ったりすることもあって、非常に危険だといわれてます。

それと、引き潮の時には、どうしても海に引きずり込まれるようになってしまうんですよね。やはり潮の変わり目、潮が引くときには、「離岸流(りがんりゅう)」というものができるんですね。これは、波が岸にやってきて、戻っていきますよね。

そういうとき、川のような、沖に向かっていく水の道が出来てくるんです。そこに入ったら、もう戻って来られないんですよ。川の上流に向かって、つまり川の流れに逆らって泳ぐようなものなんです。無理な話ですよね。そういうものが引き潮の時には出来やすくなるので、そこにはまっておぼれてしまう人が多いですね。

ただ、ライフセーバーは、そうやっておぼれてしまった人を助けるために、逆にその離岸流を使うんですよ。急いで行かないといけませんからね。
他にも、ライフセーバーには、波打ちぎわを走るときの走り方があるんです。まっすぐ砂から足を出すんじゃなくて、ちょっと横に抜くような形で出すんです。助けようと思ってから走って泳ぐまでには、いろいろあるんです。ただ泳ぐだけ、ただ走るだけ、というわけでもないんですよ。

わかってくれたかな?

ライフセーバー・鯨井 保年 先生

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