いきもの
Q. なんで洋服は、ぬれると色が濃くなるんですか? (6さい・おとこ)
A.

キミはどんなときにそう思ったの?

こども:お風呂から出て、パジャマを着ようと思ったら、まだ拭いていないところがあって、そこだけ濃くなったの。

そっかそっか、細かいところまでよく見てるね〜、えらいなぁ。
ほかにも、道路に水をまいたりすると、そこだけ黒っぽくなったり色が濃くなったりするでしょう?あれも同じことなのね。つまり白っぽい色のものほど、ぬれると色が濃く見えるようになるの。逆に、黒っぽいものがぬれても、あまり目立たないよね。
でね、これはどうしてかというと、太陽から光が来るでしょ。で、その光は、ものに当たって、はね返るの。
例えば鏡を使って太陽の光をはね返すと、その、はね返った光が当たったところって、とっても明るくなるでしょう?それと同じように、光は、ものに当たってはね返ってるんです。で、当たるものの色によって、光がはね返る量がそれぞれ違うわけ。
白っぽいものに光が当たると、たくさん光がはね返るので、そのものは白く見えるの。で、当たるものが白ければ白いほど光はたくさんはね返るのね。
でも、逆に黒っぽいものだと、光をはね返さないで、吸い取ってしまうんだよ。
例えば、太陽の下にずっといると頭があつくなったりすることあるよね。
これはつまり、髪の毛が黒いために、太陽から来た光を吸いこんじゃったからなの。

じゃあ、水にぬれるとどうなるかっていうと、ぬれる前と比べて、光をはね返す量が少なくなっちゃうのね。だから、だんだん黒っぽくなってくるわけ。ぬれたところは、そのまわりに比べて光をはね返す力が弱くなちゃってるんだよ。
だから、そこだけ色が濃く見えるようになるというわけです。わかったかな?

そうやっていろいろなものをよ〜く見ていると、もっともっといろいろなことがわかるようになるからね。
これからも色々なことに気づいて、また質問してね。


青山学院初等部・樋口 善一 先生

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