しょくぶつ
Q. 道にみかん色っぽいケシの花がいっぱいさいているのですが、なんでですか? (5歳・男の子)
A.

その花はケシはケシでも「ナガミノヒナゲシ」といって、さいきん日本に入ってきた帰化雑草(きかざっそう)だと思います。

帰化雑草(きかざっそう)とは、日本にいままで生えていなかった外国の植物が、日本に根ざしたものです。その「ナガミノヒナゲシ」は、オレンジ色の花で5月上旬のいまはちょっと花の量がへってきています。そのうち花びらがとれて「ケシボウズ」と言われる緑色のながほそいものがでてきます。私は、せんじつ栃木(とちぎ)に行ったのですが、そこの駅にもはえていました。むかしは東京から埼玉の大宮ぐらいにしかはえていなかったのですが、関東平野(かんとうへいや)にどんどん広がっていっています。その花はさかりはゴールデンウィークころで、ケシボウズと言われる実の部分も緑ですが、しだいにケシボウズは茶色になってきます。

それをひとつ手にとって耳もとでふってごらん。するとシャラシャラと音がします。そのうち、実の上のぶぶんにあながあくので、それをさかさにすると黒いケシの実がぱらぱら出てきますよ。


森林インストラクター:石井 誠治 先生

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