「ラフレシア」とは、東南アジアのインドネシアやボルネオなどに生えているしょくぶつです。
「世界で1ばん大きな花」をつけることで有名ですね。
その花の大きさは直けい1メートルにもなり、お肉のような色をしています。
このラフレシアの花が咲いているのを見るのはとてもむずかしく、ぼくも見に行ったことがあるのですが、つぼみしか見られませんでした。
大阪(おおさか)で開かれた「花の万博(ばんぱく)」ではもけいがかざってありましたね。
そして、この花はキミの言うとおり、じつにいやなにおいがするんです。
たとえて言うなら、「肉がくさった」ようなにおいです。
どうしてこれらの花が「肉がくさった」ようなにおいを出すのかというと、ハエに集まってほしいからなんですね。
そして、めしべの花ふんをハエにはこんでもらうんです。
ラフレシアの花が咲いている日にちは、2,3日と短いんです。
だから、花が咲いている間にできるだけたくさんハエを集めて、花ふんをはこんでもらって、いっぱいなかまをふやそうとがんばっているんですね。
このようなにおいのする花は、アフリカにもあって、「スタペリア」といいます。
こちらもラフレシアと同じように大きな星の形をした花を咲かせます。
スタペリアが咲いているところはさばくで、虫があまりいません。
でも、ハエならいるんですね。
だからハエが好きそうな肉のくさったようなにおいをわざと出すんです。
次の花を咲かせるために、どりょくしているんだよね。
ちなみにつぼみのときは、においはしません。ふしぎだね。
植物博士・柳 宗民 先生
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