しょくぶつ
Q. 竹は木なんですか、草なんですか? (小3・おんな)
A.

まず、キミは木と草ってどう違うと思う?

こども:草はへなへな。木は年輪がある

なるほど(笑)。竹を切ってみたことはあるかな?

こども:ない

じゃあね、今度切ってみて。竹ってね、年輪がなくて、中はからっぽなの。ちょっと普通の木とは違うよね。これはとっても難しい問題なんです。例えば、「黒」っていう色がありますね。その反対っていうと、多分みんな「白」って言うよね。でもね、黒と白の間の灰色っていう色があるでしょ。灰色っていうのは黒でもない、白でもない色だよね。別の色でしょ。竹とか、竹に似てる笹っていうのも同じでね、竹と笹は一緒に考えてもいいんだけど、これは木でもない、草でもない、「竹笹類(たけささるい)」っていう特別なグループに分けられているんです。他にも、「キノコ」ってあるでしょ。あれも木か草かっていうと、やっぱりどっちでもないでしょ?あれも「キノコ類」っていって草でも木でもないグループなんです。つまり、物事というのはあまり二つに分けて考えない方がいいこともあるということだよね。まあ、竹笹類というのはイネ科の仲間で、イネ科はみんな草なので、竹笹類を草の中に入れている学者もいます。でも、僕は分けて考えた方がいいと思ってます。


園芸研究家・柳 宗民 先生

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