おんがく・え・ずこう
Q. ピアノを習っているのですが、うまく音符が読めません。どうしたら読めるようになりますか? (小2、女の子)
A. おねえさん:うまく音符が読めないんだ。ピアノを弾くのは大丈夫なのかな?
女の子:うん。
おねえさん:うまく読めないというのはどういうことかな? ピアノを弾きながらだと読めないとか…。
女の子:最初のところは分かるんだけど、後にわかんなくなっちゃったりする。
青島先生:そうなんだ。今、ピアノの先生のところで何弾いているのかな?
女の子:ブルクミュラー。
青島先生:ブルクミュラーの何と言う曲かな。一番が「素直な心」で、二番が「アラベスク」、三番が「牧場の歌」というんだけど。
女の子:最初の「素直な心」を練習している。
青島先生:そうか。それで、弾く時に、(スタジオにあるキーボードを弾きながら)♪ソミレド、ソミレド、ドラソファ、ドラソファ♪というようにね、全部にカナをふると良いと思う。
おねえさん:カタカナで書くと言うことですか?
青島先生:そうです。例えば、私たちが始めに漢字を読むときって、カナがふってあって、読めるようになっているんですよね。それと同じように、音符にもカナをふると良いです。そうするといつものどこの線とか、どこにある音なのかが自然と分かってきます。でも、右手だけじゃなくて、左手の動きも読むと、今度は「ヘ音記号」という低い音符の書き方の記号も読めるようになってくると思うの。「カナをふるのはいけません」と言う先生もいらっしゃるかもしれませんので、それをいろんな人に見せない方がいいかもしれないです。あなたと先生だけの秘密の楽譜にして、あまり人に見せない方が良いと思います。それで、ちゃんと楽譜が読めるようになったときに、私はこういう風に勉強していたのよと、後輩の人に教えてあげてください。それから、ブルクミュラーというのは誰がつくった曲なのか知ってるかな?
女の子:う〜ん?
青島先生:うん。それを教えてあげます。ブルクミュラーさんがね作った曲なの。あれは本の名前ではなくて、フランツ・ブルクミュラーという人なの。「ブルク」というのはお城とかそういう意味があるの。「ミュラー」というのはね、水車小屋という意味があるの。それで、水車小屋で小麦粉をひいていた人が祖先にいるのね。ただ、この人はドイツ生まれなんでけど、パリに出てピアノの先生になったの。ピアノがうまく弾けなかったんですけど、貴婦人のお家に入り込んで、そこのお嬢さんにこの「素直な心」とかを教えたの。だから、あなたはこの貴婦人と同じ曲を弾いてるのだから、早くうまくなってくださいね。がんばって!
女の子:はい。

作曲家の青島広志 先生

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