 |
白いハンカチを絵に描くにはどうしたらいいですか？ （中学１年 女の子） |
 |
おねえさん：絵を描くのが苦手なのかしら？ こども：好きなんですけど、上手く描けないんです… おねえさん：お姉さんも美術がとっても苦手だったので気持ちがよく分かるわ。こんなテスト嫌だなと、今思っちゃいました。 井上先生：僕も中学２年まで不得意だった。でも美術の先生に突然誉められたんだよ。その途端、俺はひょっとしたら上手いんじゃないかと思ったりしたことがある。 おねえさん：白いハンカチを描く練習した方がいいですか？ 井上先生：白いハンカチなんて描けないよな〜。 池上先生：白いハンカチを白い紙に描くんでしょ？難しいよね。これは光と影なの。色んな絵でもイラストでもそうなんだけど、影を上手く描いていると出来るのね。だから、夕方暗くなったらね、白いテーブルクロスの上でも、ただの白い紙の上でも良いんだけど、その上に白いハンカチをわざと立体的に見えるように置いて、それを片方からライトを当てて、どんな風に影が見えるかなって、まず、その影を描いてみな。 おねえさん：ハンカチではなく、影を描く… 池上先生：ハンカチを描こうと思わない。影を描くこと。結果的に白いハンカチに見えると思うな。 おねえさん：ライトの当たる角度によっては影の色も一色ではないかも知れないですよね。 池上先生：とっても濃い影が出来たり、薄い影が出来たりするよね。そういうのをね、エンピツでね、濃い影、薄い影って描けるでしょ。 おねえさん：浮かび上がってくる感じになりそうですね。 フリージャーナリスト 池上彰先生／指揮者 井上道義 先生 |