おんがく・え・ずこう
Q. 海の水は何で塩水なんですか? (小学5年 女の子)
A. 巽先生:確かに海の水はちょっとじゃなくて相当しょっぱい。塩っていうのはどういう成分か知ってる?
こども:わかりません。
巽先生:元素の名前で言うと、ナトリウムと塩素って2つがある。それが一番多い成分なんですね。この2つの元素はすごく水に溶けやすい。海の地球上にある元素でほとんど一番溶けやすいような元素なんですよ。だからね、ほとんど水に溶けちゃう。大陸の陸の上に残っているよりも、例えば雨水が雨が降って雨水が流されると、それで全部溶かされて、結局、溶けやすいものが溶けているので、溶けにくい他の元素はあまり入っていない。結果的に溶けやすいものが水の中に溶け込まれて、それで塩っぽくなったと。それで昔から海の水がしょっぱかったと思いますよ。
おねえさん:でも川の水がしょっぱくないですよね。
巽先生:それは、雨が降る時に、海の水が一旦蒸発しますよね。蒸発するときはそういう元素はあまり蒸気の方にいかないんですよ。
おねえさん:元々陸にあった元素が雨と一緒に溶けていって流れていくということですよね。そうすると、溶けて流れている時はしょっぱくないんですか?
巽先生:だんだんだんだんしょっぱくなってきますよ。
池上先生:最初は薄いから味は分からない。地球の岩なんかにも、ずいぶん含まれているんですよ。それが雨が降ると、少しずつ溶けだして、川に出て、海に流れていく。とっても薄いんだけど、海に流れて、何億年も溜まっているわけですよ。濃くなっていくんです。

海洋研究開発機構 巽好幸先生/ジャーナリスト 池上彰 先生

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