おんがく・え・ずこう
Q. 吹奏楽部に入っていて、トロンボーンをやっています。音がくもっちゃったり、低い音が出なかったり、歯切れがよくなかったりするんだけど、どうしたらいいですか。 (中2・おんな)
A.

トロンボーンって本当に難しいよね。ピアノだと鍵盤(けんばん)を押せば、ちゃんと音が出るけど、トロンボーンはすぐビィー♪とか変な音になっちゃうもんね。さらにラッパの一番やっかいな所は、練習したくても楽器の音が大きすぎておうちとかで練習できないんじゃない?本当に困ったものです。

こども:うちのまわりは山だからだいじょうぶ!

うわー、それはすごく恵まれてるよ。頑張って練習してね。質問の「低い音」は、これはトロンボーンに限らず、他の管楽器(かんがっき)でも音を出すのが難しいんです。ですから、根気良く練習するしかありません。

次に「歯切れ」は、タンギングの練習をしましょう。タンギングっていうのは、息を「トゥ、トゥ」と吐きながら、楽器を演奏する方法です。でもこれは、実はふつうにしゃべっている中でもやっているんだよね。わざと息をとぎれとぎれでしゃべってごらん。するとそれがタンギングの練習になったりするんです。ふだんの生活から意識していると自然と訓練できますよ。

そしてきわめつけ、楽器をうまく演奏するコツなんですけど、それは自分が楽器をうまく演奏しているとイメージすることです。「うまくいかないなぁ」と感じることが出来る人は心配しなくてもかならず上手になります。なぜならうまくいっていないと分かるのは、どういう音がいい音か分かっている証拠(しょうこ)だからです。楽器をうまく演奏できない人は、何が出来ていないのか分からないんです。だから、まずは演奏がうまくできてるところをイメージしながら練習してみましょう。


ミュージシャン タケカワユキヒデ 先生

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