おんがく・え・ずこう
Q. 「上を向いて歩こう」の歌が大好きなんですが、どうやって作ったんですか? (小2・おとこ)
A.

この曲を作ったのは、中村八大(なかむら はちだい)さんという方なんですが、歌には2つ作り方があるんですね。詞があってそれに曲を付けるのと、もう1つは曲がまずあって、それに言葉を付けていくのと。

中村さんの場合は、いつも曲が最初にありました。だから、中村八大さんが「この曲に詞を付けてくれ」って僕に言ってきたんですね。それで僕が「どういう気持ちで作ったの?」って聞いたら、「歩きながら歌える歌にして欲しい」って答えて、「気分は?」って聞いたら「やっぱり寂しいのがいいかな、日本人は寂しいのが好きだから」って、つまり、寂しい時に歌う歌なんだって中村八大さんは言いました。

それで僕はその曲を何度も何度も聞きながら「上を向いて歩こう、涙がこぼれない様に」って歌詞を当てはめていったんですね。そういう風に、歌を作るときには曲に歌詞を当てはめる場合と、歌詞に曲を当てはめる場合とあるんですよ。

でもね、福尾野歩(ふくお のぼ)先生たちはまたちょっと違って、自分の気持ちを曲にしてそこに言葉を乗せていって、つまり自分で作って歌ってしまってるの。こういう人を「シンガーソングライター」っていうのね。

作詞家がいて作曲家がいて、歌を作る場合もあるんだけれども、自分の気持ちを自分で言葉にして、自分で曲を付けて歌うっていうのも大事な歌の作り方なんです。

そういうのを福尾野歩先生達は大変上手にやってます。

福尾野歩先生:そうですね、自分の思いを言葉にして歌にしています。「上を向いて歩こう」は僕たちもよく歌ってますよ。

※福尾野歩先生は、ずっとギターで「上を向いて歩こう」を演奏して下さって、最後はみんなで合唱しました!


放送タレント・永 六輔 先生
トラや帽子店・福尾 野歩 先生

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