おんがく・え・ずこう
Q. ハーモニカを吹いたり吸ったりすると、なんで音がでるんですか? (小2・おんな)
A.

葉っぱを指の間にはさんで、ぶーっと吹いて音をならす遊びをしたことあるかなぁ?仕組みは、あれといっしょなの。ハーモニカの中に、葉っぱのかわりにうすい金属の板がたくさん入っていて、ふーっと吹いたり吸ったりすると、その空気が板にあたって、板がふるえて、音が出るんだよ。

じゃあ、なんでハーモニカっていうのは、吹いたり吸ったりするのかということなんだけど、それには考えられる理由が2つあってね。1つは、ハーモニカってとても小さな楽器でしょ。どこにでも持ち歩けてどこでも吹けるっていうのがとっても楽しい楽器なのね。音だって、たくさん出せたらもっと楽しいよね。でも小さい楽器だから、吹く穴をたくさん作ろうとすると、1つ1つの穴がすごく小さくなっちゃうから、口で吹いたときに、となりの音も出ちゃったりしちゃうでしょ?それは困るよね。だから、となりの音は、吸わないと出ないようにしたんだよ。

そしてもう一つの理由はね、人間は息を吸ったりはいたりして生きてるから、吹いてばっかりいると呼吸困難になっちゃうんだよ。たまたま僕は今、ピアニカを持ってきているんだけど、ピアニカも音の出る原理は同じなの。でも、ピアニカには鍵盤(けんばん)があって、指で音を選べるから、吹くところが一つでもたくさん音が出せるんだよね。

でも、やっぱりずーっと吹いてると苦しくて顔が赤くなっちゃうけどね(笑)。


ヴァイオリニスト・中西 俊博 先生

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