おんがく・え・ずこう
Q. 楽譜(がくふ)はどうして5本線なの? (小3・女)
A.

キミは何か楽器をやってるの?

こども:ピアノ

そっか、じゃあ楽譜をきちんと読まなきゃいけないね。
で、なんで楽譜が5本線かってことだけど、実は最初はもっとたくさん線があったりしたんだ。7本や8本の時もあったんだよ。それがだんだん工夫されてきて5本になっていったんだ。
きっと線があんまりたくさんあるとわかんなくなっちゃうからじゃないかな。
あと、よく見るのは5本線の楽譜だけど、これも実は必ず5本線ってわけでもないのね。
外国では漢字が楽譜の代わりになっているものもあるし、数字の場合もあるんです。それじゃあどこの国が5本線かって言うと、ヨーロッパから伝わってきたものなんだ。モーツァルトやベートーヴェンが活躍していたフランスやウィーンとかね。
それに、もっと昔までさかのぼると、この楽譜の線は音楽が出来上がる前からあったわけじゃないの。歌や音楽の方が先にあったんだよ。
それが、時間が経つにつれて、歌や音楽をより多くの人に伝えなきゃいけないっていうんで、楽譜ができたのね。人にお話を聞かせるときだって同じことなんだよ。本当はただ口でしゃべればいい。でもそれだと、遠くの人になかなかお話を伝えることが出来ないでしょ。だからそのお話を字にして本にしてみんなが読むようになった。楽譜もそれと一緒なんだよね。
つまり、楽譜はすてきな音を遠くの人に伝えるものでもあるんだね。


歌手・タケカワ ユキヒデ 先生

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