おんがく・え・ずこう
Q. 音楽でリコーダーを吹くとき、ツバが穴の所につまって変な音が出ちゃうんですけど、どうしたらいいですか? (小4・おんな)
A.

まず、いつもそのリコーダーをお掃除してますか?

こども:あんまり吹いていないのであんまりしてません。

そうか、なるべく、使ったらすぐにお掃除するといいのね。
リコーダーって、吹くときに指を使うでしょう?
だから手アカがついてしまったり、油っぽくなってしまったりしちゃうから、ツバだけじゃなくて、ホコリもたまりやすいの。
それと、リコーダーもふくめてこういう「管楽器」っていうのは、息を吹き込む楽器だから、中があたたまって、蒸気もたまりやすいのね。
だから第一に、こまめに拭くっていうのが大切なこと。
こまめにハンカチのようなもので穴をひとつずつ、ほじくるように拭いてみて下さい。
あと、リコーダーを吹くときなんだけど、「舌の先で、トュートュトュってやりなさい」って習うと思うんけど、これをそのままやろうと思うと、上手になるまではツバがたまりやすいかもね。
でもね、大人のプロの人たちでもどうしてもツバはたまるもの。
だから、やっぱり言えるのはお掃除をよくすることだと思いますよ。
それとね、つまって、変な音が出るって言ったでしょう?
それは実は、すごくいいことに気が付いたと思うの。 どうしてかというとこれは、「穴の大きさが変わることで、出る音が変わる」っていう、リコーダーだけじゃなくって全ての楽器の原点に気がついたってことなのよ。
リコーダーにしても、穴の位置や大きさ、長さなどが全部計算されて作られて、あの音が出るのね。
失敗からこういうことがわかるっていいよね。
きっと忘れないと思うよ。

オペラ歌手・中島 啓江 先生

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