にんげん・せいかつ
Q. 道路標識のマークはどうして黄色と黒が多いんですか? (小6・おんな)
A.

標識ってね、いろんな種類があるんだよ。
たとえば「気をつけなさいよ」という「警戒標識(けいかいひょうしき)」というもの。
それから「東京に行くのはこっちですよ、名古屋はこっちですよ」という案内をする「案内標識」というもの。
それから「こんな事はしてはいけません」という「禁止標識」というもの。
それから「これ以上スピードを出してはいけませんよ」というような「制限標識」というものもあります。

で、このいろいろな標識のなかで、キミが言った黄色と黒で表示されるのは「警戒標識」なのね。「そろそろ坂道だよ、あぶないよ」とか「急なカーブになっているから気をつけなさいよ」というようなことは、よく目立つように黄色と黒の表示を作ります。見る人に注意をしてほしいから、きっと黄色と黒という目立つ色の表示なんだろうね。そして、道路には注意してほしいところがたくさんあるから、黄色と黒の「警戒標識」は多く見かけるんだと思います。

で、ほかにも「禁止標識」は赤いマルにななめの線が入っていたり、「制限標識」は赤いマルのなかに数字が書いてあったりするんだけど、実はそれらは、国際的にそういうふうにきまっているんです。

「道路条約」というものがあって、世界中でその条約を結んだ国はみんな、標識は同じにしなければいけないの。だから、僕たちが外国に行っても、日本でおぼえた標識で考えればいいようになっている、と言えますね。


自動車評論家・三本 和彦 先生

[戻る]