ほし・うちゅう
Q. ロケットをとばすのに、いちばんいいところってあるのですか? (中2・男)
A.

キミは、ペットボトルでつくったロケットをとばしたことがあるかな?大きなロケットにくらべれば、かんたんにとばすことができますが、それでもまちのまん中でとばすわけにはいきません。大きなロケットになるとなおさらで、人がいっぱいいるところではとばせませんよね。そして、とんでいく先に人が住んでいてはこまるから、そういったところでもいけません。そうすると海のそばがいいんですね。

それからもっともっと大きなロケットになると、ちきゅうの自転(じてん)の力をうまくつかいます。自転(じてん)とは、ちきゅうが西から東にまわっているうごきのことです。この力を使おうとすると、地めんの東が海にむかって広がっているところがいいんです。西のほうにとばすは、なかなかしたことがないですね。人工衛星(じんこうえいせい)をとばすときも、東むきにとばします。

それと、この自転(じてん)のせいで、南にいけばいくほどちきゅうの表面のスピードがはやいのです。どういうことかというと、わたしたちはうちゅうから見ると、ちきゅうとおなじスピード、つまり1びょうかんに400メートルぐらいのスピードでぐるぐるまわっているんですね。それがちきゅうのまん中に向うほど、その力が大きいんです。だから南の方でとばしたほうがよりいいですね。ちょうどちきゅうのまん中をよこぎっている赤道(せきどう)がいいかもしれません。

こういったことをかんがえながら、ぼくたちはロケットをとばすところをかんがえています。


宇宙科学研究所:的川 泰宣 先生

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