ほし・うちゅう
Q. 地球の海の水はどうしてこぼれないんですか? (小1・おとこ)
A.

そうだよねぇ。キミは地球がどんな形をしてるか知ってる?

こども:まるい

そう、ボールみたいな形をしてるよね。だから、地球の裏側に立ってる人がいたら、普通は落ちちゃうって思うでしょ。海の水だってこぼれちゃうって思うよね。
ところがね、地球っていうのはおもしろくって、「引力(いんりょく)」って言う、地球の中心に向かって引っ張る力を持ってるの。この力がはたらいて、海の水を地球の表面にとどめておこうとするから、どの場所でも絶対にこぼれないんだ。

でもね、引力っていうのは地球だけじゃなくて、月にもあるし太陽にもあるものなの。でね、こういう、月や太陽の引力というのは、地球にもかかっているから、満月の時とか新月の時などに月と太陽が並んだりすると、海の水がその方角に引っ張られて、少〜し海がふくらんじゃうことがあるんです。これは引き潮、満ち潮、なんて言うんだけどね。

とにかく、地球の「引力」が、海の水を地球の中心に向かって引っぱってるからこぼれないんだ、っていうことを覚えておいて下さい。

それともうひとつね、海の水ってたっくさんあるから、雨がふったりするとあふれないかなって思うけど、でもあふれないでしょう。それはどうしてかというと、増えた分だけ蒸発するんだよ。蒸発ってわかるかな?お風呂に入るとき、フタを開けると湯気が出るよね。その湯気っていうのは、お水が変化した、空気みたいなものなの。「水蒸気(すいじょうき)」っていうんだけどね。それと同じように、増えた分の海の水も水蒸気になって、空に上っていくの。で、それが雲になって、山の上でまた雨を降らせて・・・っていうふうに、水は地球のまわりを、形を変えながらぐるぐるめぐってるんだね。


五島プラネタリウム・国司 真 先生

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