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テレビの選挙速報で開票率0・1%ぐらいの時に3番目の人が当選確実と言われていました。何でそんなに少ない開票率で、当選確実と分かるのですか?
(中2、女の子)
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池上先生:選挙の開票をするのは選挙管理委員会です。選挙速報というのはテレビ、ラジオ局などが自分の責任で当選確実ですよとやります。
女の子:はい。
池上先生:選挙管理委員会は当選確実と発表しません。全て開票して当選を決めます。その途中でテレビなどが「当選確実です!」と言うわけです。ですので、時々間違ってしまうこともあります。それから開票率は選挙管理委員会が途中の段階で、「今はこれだけです!」と発表します。
女の子:はい。
池上先生:テレビ、ラジオ局の人は、実際に開票している場所に行って、それを見ていたり数えていたりします。一方で、選挙管理委員会は、いろいろな所での開票の結果を全て役所にまとめて発表するので時間がかかります。ですから例えば、開票率0.1%と言っている時に実際の開票場では、もう実は20〜30%開票しています。その結果を見て計算して、テレビやラジオ局の人が「当選確実ですよ!」と言っていることが多いのです。
女の子:そうなんですか、わかりました!
フリージャーナリストの池上彰 先生
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