その他
Q. 私の住む近くに科学館があって、そこで「斜めの部屋」にパパとママと入ったんですけど、ママは気持ち悪くなってしまいました。どうして気持ち悪くなったんですか? (小1、女の子)
A. おねえさん:斜めの部屋ってどういう部屋かな?
女の子:なんか地面がちょっと斜めになっていて…
柳田先生:これは、人間が何かを感じるときは、色んな方法で感じるんですね。例えば、眼で見るとか、音で聞くとか、触るとか、暑い寒いとか、ニオイ、味とかね。それと、重さがどっちに体重が掛かっているのかというのもあります。斜めになっている部屋に入ると重さを感じる部分は、自分が立っている方向が下だよと、脳みそに教えてくれているわけ。ところが、眼は斜めですよと教えているんです。それで、あなたとお父さんが気持ち悪くならなかったのは、多分、この部屋が元から斜めに作られているんだということが、しっかり分かっていたからだと思うの。だから、お母さんはもしかしたら、眼がすごく敏感な人かもしれないんだけど、頭の中で、どっちが下なんだろうと分からなくなっちゃったんですね。そういう人はクラクラすることがあります。だから、お母さんがクラクラしたというのは、人間が色んな方法で物事を感じているんだという証拠なんです。
おねえさん:そのクラクラしているのを調節する力もあるんですか?
柳田先生:それもあると思いますが、時間が掛かりますよね。だから、お母さんが「私だけクラクラしっちゃった」と言ったら、お母さんは眼が良いんだよと教えてあげてください。

※この斜めの部屋のある科学館は栃木県宇都宮市の「栃木県子ども総合科学館」です。気になったお友達は、ホームページ『http://www.tsm.utsunomiya.tochigi.jp/index.html(外部リンクに行きます)』もありますので、調べて遊びに行ってみて下さい。

空想科学研究所主任研究員の柳田理科雄 先生

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