その他
Q. 「おじさん」は何歳からおじさんなんですか? (中1、男の子)
A. 無着先生:…(笑)…ん、おじさんですか? おじいさん?
男の子:おじさん!
おねえさん:おじさんとおじいさんの区別はありますか?
無着先生:あります。最初、「おじさん」ね。あなたはお母さんとお父さんの兄弟の男の人を伯父さんと言ったのよ。
男の子:はぁ…。
無着先生:元々はね、それからお母さんの兄弟の男の人のこともやっぱり叔父さんというんだよ。だから、その場合にはお父さんの兄弟がお父さんのお兄さんだったら、ニンベン に白いと書いて、「伯」父と言うの。
 昔は、同じ「おじ」でも、お父さんのお兄さんの伯父さんと、お父さんの叔父さんでは違った漢字を書いたの。そのうち、血のつながらない他人をも「おじさん」「あばさん」というようになったの。
おねえさん:何歳から「おじさん」というのはあるんですか?
無着先生:年齢はないです。そういうおじさん、おばさんとね。自分とつながっている、おじさんとおばさんがたくさんいるの。お父さんのお父さん、つまり、おじいさんのご法事があるでしょ、そこでみんなが集まるわけよ。私、こんなおじさんもいるんだ、こんなおばさんもいるんだって分かるの。だから、必ず法事には参加すること。
おねえさん:君はおじさん、おばさんはいますか?
男の子:お母さんに弟がいます。
無着先生:じゃあ、その方が叔父さんですね。そうすると、その人はあなたが生まれたときからおじさんなの。だから、年齢の制限はなし! おじさん、おばさんは多いほうがいいの。そうすると、お年玉なんかがたくさんもらえるわけ。
おねえさん:なるほどね〜。おじいさんは何歳からとかあるんですか?
無着先生:何歳からおじいさんになるかは、その人の状態によるわけ。私なんか、ずいぶん前からおじいさんと呼ばれましたけどね。いまでもおじさんなの。
永先生:今の話のなかでちょっと、心配になったことが1つあるんです。最近、お父さんもお母さんも一人っ子がとても多いの。そこのこどもには、叔父(伯父)さん、叔母(伯母)さんがいないんですよ。
無着先生:お年玉少ないよ(笑)
永先生:そうです、そうです。今、日本中で減っているのは、叔父(伯父)さん、叔母(伯母)さんなんです。

泉福寺住職の無着成恭先生/放送タレントの永六輔 先生

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