その他
Q. 何で、大人の女の人は電話に出るとき声が高くなるのですか? (小5、女の子)
A. おねえさん:私もこどもの頃、そう思っていたの。おねえさんのお母さんも高くなるの。
浅草キッドの玉ちゃん先生:男性には声変わりというのものが成長期にありますけど、女性の声変わりというのは、「営業向き」の声変わりというのがあるということですかね。
ピーコ先生:そうね。あなたは、目上の人とかあんまり会ったことがない人と話をする時、普段と同じようにお話をしますか?
女の子:うん、大体。
ピーコ先生:あのね、電話というのは顔が見えないでしょ。顔が見えると、ちょっと怒った顔でも、顔が笑っていれば怒っていないって分かりますよね。だけど、電話って顔が見えないから、まず一番始めに電話に出るときには、あんまり誰に対しても感情が入らないような話すのね。それで、相手のことが誰か分かってくると声が元に戻るんだけど、もし、相手の人が知らない人とか営業とか勧誘の人だったりする時に、いつもと同じような声を出すと、つけ込まれたりして受け入れて何かを買わなくてはいけないことになったりすることがあるのね。それで大人は声で自分を守るんですね。だから、そういう時に、いつもの自分ではない人ですっていうことを考えないといけないの。それは大人の知恵ですね。こどもの内はまだ、そういうことを考えなくていいけど、大人って油断していると損することがいっぱいあったりするの。それが長い間生きていると身に付く知恵なわけ。あなたもそのうち、電話に出るとき、感じが良い声というのを習うと思うの。今、とてもあなたの話し方はぶっきらぼうでしょ。今はそのままでいいのよ。だけど、ぶっきらぼうじゃない方が良いかなと考えるようになると思うの。計算して話すということは良いことばかりでなく、悪いこともあるけど、知恵を身に付けるということはそういうことなのよ。

ファッション評論家のピーコ 先生

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