その他
Q. 知らない大人に近くで『こんにちは』とあいさつしたのに返事が返ってきませんでした。聞こえなかったのか、無視されたのかがわかりません。そういう場合、どうしたらいいのですか? (小学3年 女の子)
A. おねえさん:知らない大人っていうのはどういう人なのかわかりますか?
こども:はい。
おねえさん:どういう人ですか?
こども:おばさんです。
おねえさん:そうなんだ。見かけたことはあった人?
こども:んー、ない。
おねえさん:全然ない。全然ない人に、ごあいさつしてみようって思ったのはどうしてですか?
こども:あいさつしてみたかったからです。
おねえさん:そうなんだ。どこであいさつしてみたのかしら?
こども:家の近くです。
おねえさん:家の近くでしてみたけど、お返事が返ってこなかったのね。どうしたらいいんでしょうかね?増田先生に伺ってみましょうか?
増田先生:やっぱりね、学校の中で先生達が知らない大人に声をかけちゃいけないっていう風に言ったりしない?
こども:言わない。
増田先生:せっかく近くにいたから、「こんにちは」ってあいさつをしたんだよね。
こども:はい。
増田先生:そしたら返ってこなかったからどうしたのかな〜って思ったんだけどね、たぶんそのおばさんはね、いきなり声をかけられてねびっくりしちゃったんだと思うよ。
こども:はい。
増田先生:だからね、どういう風に返事を返して良いのか?どんな風に返事したらいいのか?っていうのかな、そういうのがねちょっとおばさんも困っちゃったんだと思うな。たぶんそのおばさんは、見たと思うんだ一回。見なかったかな?
こども:たぶん見たと思います。
増田先生:ちらっと見て、あ、知らない子だなっと思ったから、たぶんね別のおばさん、知り合いの人と間違えたんだって風に思っている、と考えたんだと思うな。だからあいさつをしなかったんだと思うから、気にしなくても大丈夫だと思うな。
こども:はい。
おねえさん:今、増田先生から一番始めに出たように知らない大人とはなかなかごあいさつだけじゃなくてお話もしない方がいいよとか、そういうお話は多いですか?
増田先生:学校ではそういう形になってますね今はね。
おねえさん:そうなってくると、ごあいさつするのも難しくなってきますね。永先生。
永先生:でも、君があいさつしたかったわけでしょ?
こども:はい。
永先生:おばちゃんが来た、あいさつしようって君が思ったわけでしょ?その次にあいさつされなかったと言っても、君のあいさつは通ってるわけだから、君がしたかったことはしたわけだから、それでよしとしなきゃダメだよ。あいさつされないからなんなんだ!っていうんだったら、あいさつしない方がいいです。
こども:はい。
おねえさん:返ってこなくても…
永先生:君が誰にでもあいさつしたいんだったら、誰にでもあいさつしなさい。
こども:はい。
おねえさん:どんどんしていいわけですね。
永先生:どんどんしていいです。
おねえさん:それで、返ってこなくても気にしない。
永先生:そう。
おねえさん:そのうちしてくれる人に会うかも知れませんしね。
柳田先生:僕の田舎の方、鹿児島県種子島ですけど、小学生も中学生もどんどん知らない大人にあいさつしますね。で、種子島に遊びに来てくれた人たちは最初はびっくりしたけど、それがとっても気持ちのいいことだって気付いて、自分もあいさつするようになったっていって帰っていきますね。そういう関係もあるんですよね。
おねえさん:きっとねだんだん通じると思いますよ。
こども:はい。
おねえさん:ただ先生方、これどうでしょう?知らない大人から急に「こんにちは」は…
増田先生:それはちょっと気を付けた方がいいですね。やっぱりね。
おねえさん:それはじゃあ、注意して覚えておいて下さいね。自分からのごあいさつはどんどんして下さい。
こども:はい。
永先生:ちょっと大人の話していい?エレベーターに乗るでしょ?そうすると欧米、よその国だとね必ず、みんなであいさつしあいます。日本のエレベーターってみんなそっぽ向いて知らないふりする。そういう考え方もあるんだよね。
おねえさん:山何かだとね、すれ違う人、どんどんごあいさつしますけどね。ということです。これからもどんどんごあいさつして下さい。

放送タレント 永六輔先生/埼玉県朝霞第二小学校教諭 増田修治先生/空想科学研究所主任研究員 柳田理科雄 先生

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