その他
Q. 農業はなぜ減ってきているんですか? (中2・女の子)
A. 永先生:農業に未来は無いなんてことを言うおかしな人がいます。たしかに農業は楽しいけど、つらい。そのつらさと楽しさをひかくすると、今の若い人はなんでもお金でモノが買えます。
 日本は自給率が40%を切っています。でも、モノを作ることのうれしさ、おいしいものを食べるたのしさ、そういうことは農業のまわりにたくさんあるんです。僕はきょう、のらぎを着ています。半纏(はんてん)も。実は、かごやかばんなどの物を作ることも全部農業からきているんです。だから、あなたもきょうみがあったら、ぜひ農業をやってみてください。あなたの住んでいるまわりにも農業をやっている若い方はたくさんいますよ。
関根先生:そうですね。農業の無い国は滅びるんじゃないでしょうか。やっぱり大地で物を作ることがいかに大切かを知って欲しい。みんなで農業を盛り立てて欲しいですね。野菜だけに限らず、農産物は生きているんです。
中近東の国では、野菜売りのおばさんは、朝、野菜を売る前になにをやるかというと、野菜を並べてからまず笛を吹くんです。「ピーヒャラピーヒャラピーヒャララ」ってね。そうすると野菜はみるみるうちに元気を取り戻すんです。野菜は生きているという実感。農業というのは生きているものなんですね。
永先生:キミみたいにちゃんと関心を持っている人がたくさん出てきてくれるといいですね。あなたはまだ10歳ですから、その問題は自分で解決できます。ぜひお母さんと話しあってみてください。

放送タレント 永六輔先生/築地青果市場 関根雄二 先生

[戻る]