その他
Q. 学校のお楽しみ会で「にんぎょうげき」をやることになりました。僕はセリフが少ないのでだいたい覚えているんですけど、セリフの多い子があまり覚えられません。だから明日、家で練習することになっているんですけど、どうやったらちゃんと覚えさせることができますか。 (小2・男の子)
A. 神津先生:何人でやるのかな?
こども:五人です。
神津先生:「にんぎょうげき」なのに、セリフを覚えなくてはいけないんだ。
こども:はい。
神津先生:そうか。人間は隠れてにんぎょうを使うから、セリフの本を読みながら出来るのかと思った。
あのね。セリフは本を読んでいるように目で文字をおっていたんじゃ覚えられません。私は本を書いている仕事ですが、母が女優なんです。それで、そのようすを見ていてわかるんですけど、母は一生懸命にセリフを口に出して声に出してしゃべっています。声に出して、相手としゃべって、それを何度も何度もくりかえして覚えていくんだそうです。
もしあなたがお友達に覚えさせたいときは、まずあなたがセリフの本を持って、お友達には本を持たせないないようにします。そして、お友達は覚えているかぎり、間違っても良いから、口でしゃべってもらいます。そしてあなたがそのセリフの相手役をしてあげるのです。
もしまちがっている所があったら「ここ、間違ってたよ」とか言いながらくりかえしていきます。するとしだいに頭にセリフが入ってきます。
おうちに帰ったら、お母さんとかとそれをやるといいかもしれない。とにかく、だれかといっしょに声を出すのが大切なんです。

エッセイスト:神津十月 先生

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