その他
Q. 津波はどうして起きて、なんで家の近くまでおそってくるのですか? (小6・男の子)
A. 山村先生:あなたは津波と地震が、にたような時に起こるのは知っているかな? 津波も地震もすごく近い関係にあるんですよ。私たちが住んでいる地球の一番かたいところ、これを岩盤(がんばん)と言いますが、私たちはこの大きな岩の板の上に住んでいるんです。そしてそれが時々、ぱきっと割れたりします。大きな岩がパキっと海の中で割れたらどうなるでしょう。波が起こるよね。これが津波です。
津波は、海の中で非常に広い範囲で起こるから、規模も大きいし、エネルギーがものすごく大きくなってしまうんです。海辺で遊んでいると波を見るよね。あの数千倍、数万倍という力がやってくるので、簡単には止められません。だから高いところにも波が行ってしまうです。
活断層(かつだんそう)って聞いたことがあるかな? 「断層が動く」と言いますが、地面がずれてしまうと思えば良いかもね。それが津波を起こすんです。
津波のスピードはものすごいです。海底3000メートルぐらいの所では時速500キロ、海底4000メートルぐらいだとジェット機くらいのスピードです。しかし、その時の波は小さいです。10cmとか5cmぐらいです。ところが、津波は本当にすごい力を持っています。ビルも大きなダメージを受けてしまいます。
ただ、その前ぶれが起きたり、今では警報などもあります。ですから、こういったものに注意して下さい。それに、押す波もたいへんですが、引く波もあります。それにも気をつけてみてください。

サイエンスライター:山村 紳一郎 先生

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