その他
Q. 世界の子供達の中で、病気でこまっている人は何人ぐらいいますか? (小2・男の子)
A. アグネス先生:あなたは重い病気にかかったことありますか?
こども:一回、肺炎(はいえん)にかかったことあります。
アグネス先生:病院にいきました?
こども:はい、行きました。
アグネス先生:じつは肺炎(はいえん)や気管支炎(きかんしえん)にかかった毎年5歳以下の子供たちだけでも、なくなってしまう子は100万人ぐらいいます。あなたのように薬を飲んだりだとか、入院したりすることが出来ないんです。お医者さんもいないんですね。
それ以外の原因でおおぜいの子供たちもなくなっています。5歳以下の子供達は毎年1100万人ぐらいの子供たちが死んでしまうんですよ。もし、18歳以下を全部「子供」と考えたら、その数は数え切れません。
なくなってしまう原因の半分ぐらいは栄養失調(えいようしっちょう)です。栄養失調とは、ちゃんとご飯が食べられない、栄養が取れないということ。こうなるとちょっとした小さな病気で死んでしまうんです。その他の原因は下痢です。下痢なったことありますか?
こども:あります。
アグネス先生:でもね、ずっと下痢だと死んでしまいます。体の中に水がなくなってしまうんです。それが赤ちゃんにとても多いんですね。これは200万人近くがこれで亡くなっています。後は、予防注射(よぼうちゅうしゃ)したことある?
こども:ありまーす。
アグネス先生:そうですよね。ただ世界には予防注射を受けられない子供たちがいっぱいいます。予防注射さえしておけばかからない病気っていいろいろありますよね。そういう病気で死んでしまう人がいるの。
後はケガ。生活の中でのケガもあるけど、戦争の中で子供たちがケガするの。爆弾や鉄砲とか…。そういう時、病院にいっても手当てをしてもらえなかったりして死んでしまうんです。
こうして見ると、本当にちょっとしたことで死んでしまうというのがわかってもらえたのではないですか? 世界で毎年なくなる子供たち1100万人の半分がアフリカの子供です。一番大変なところにいるのがアフリカの子供たちなんですね。東京には今、1200万人が住んでいると言われています。ですから毎年、東京ひとつぶんがなくなってしまうと思ってください。ねぇ、ちょっと「トク、トク、トク」と言ってみてください。
こども:「トク、トク、トク」。
アグネス先生:そうです。そのスピードで子供がひとり死んでいるんですよ。ですから、君は今8歳ですよね。8歳になれてとてもえらいです!! 仲間たちはなかなかそこまでたどりつかない子供も多いから、今生きていることを大切にして下さい。

歌手・ユニセフ協会大使:アグネス=チャン 先生

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