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2004年9月1日に起きたロシアで学校に武器を持って入って、大勢の人が殺されてしまった事件で、なんでロシアの人は子供をねらったんですか?
(小1・男の子)
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米原先生:おそらくこどもは弱いからです。 武器を持っていませんよね。だからつかまえやすいんですね。それと子供というのは、親にとっても社会にとっても一番大切なものです。きっと大人が人質に取られた時よりも子供が人質に取られた時の方がみんな心配するしおおさわぎになる。かなしい話ですが、取引をするとき人質の価値として一番なのが子供なんです。
でも逆に子供を殺されると一番憎しみを生みます。大人が殺された時ももちろんみんなおこるけど、子供を殺されると親だけじゃなくて、社会全体のみんながものすごくおこる。それは、子供が国の未来だからだと思います。未来をうばうというのは一番ざんこくなことですし、ひきょうなことです。
でも、これは人質をとる側の人にとっては一番効果があると考えることなのかもしれません。ものすごくかなしいことですね。でも、そういったことから子供をねらったんだと思います。 わかったかな?
あなたもみんなの宝物の一人。だから自分を大切に元気に生活して下さいね。
エッセイスト:米原 万里 先生
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